概要
サマリ
2024年5月中旬より、広告マネージャー v2のレポート機能がアップデートされます。
このアップデートではアトリビューションモデルが切り替えられるようになっており、以下いずれかのモデルが選択できるようになります。
* 従来の広告マネージャー(v1)と同等の「クリックスルーのみ」
* 業界標準の「クリックスルーおよびビュースルー」 ※デフォルト
- 広告マネージャー v2から新たにビュースルーコンバージョンも計測に対応します。
- 複数のアトリビューションモデルを提供し、広告主の要望に合わせて、必要なアトリビューションモデルを選べます。
詳細
- コンバージョンに至る経路で、ユーザーは同じ広告主の複数の広告と接点を持つ可能性があります。コンバージョン達成までに発生した各広告インタラクションに対して、貢献度に応じた評価を行う枠組みをアトリビューションモデルと呼びます。
- 「クリックスルーのみ」では過去30日間のクリックユーザーからのコンバージョン数値がレポートされます。
- 「クリックスルーおよびビュースルー」では過去30日間のクリックユーザーに加えて、ビューアブルインプレッション(vimp)が発生してから1日以内のコンバージョンも加えた数値がレポートされます。
- この機能は広告アカウント単位で設定できます。(誰かが変更すると他の人に表示されるレポートにも影響することを意味します)
データ適用期間 | 広告マネージャー v1 | 広告マネージャー v2 |
---|---|---|
2024/5/8以前 | クリックスルーのみ | クリックスルーのみ |
2024/5/9以降 | クリックスルーのみ | 以下を常時切り替え可能 ・クリックスルーのみ ・クリックスルーおよびビュースルー |
効果と影響
- コンバージョンは3%~20%増えます。(Webコンバージョンによるテスト。アプリ案件では10~20%程度)
- 設定はいつでも変更可能です。
- 設定変更された結果は、過去に遡って反映されます。(※5/9以降のデータのみ)
- 配信に影響はありません。
- 現時点では機械学習モデルには影響はなく、従来通りクリックスルーのみ使われます。
- 目標CPAの設定値はクリックスルーベースです。クリックスルーでの目標CPAを設定してください。
- InsightAPIの返却値もクリックスルーベースです。
変更理由
- 業界標準の計測指標(ビュースルーをコンバージョンとしてアトリビュートできる)を採用することで、より多くの広告主ニーズを満たすことができます。
- 計測されるコンバージョン数を増やし、増やしたコンバージョンのシグナルによって機械学習の改善を計画しています。この改善に向けた第一弾として、計測指標に関するリリースを実施しました。
- SmartNews Adsでは広告効果改善の施策を随時進めております。現在、最適化シグナルとしてクリックスルーコンバージョンに加えて、ビュースルーコンバージョンを加味した変更を計画しております。
今後も継続的に広告効果改善を続けますので、SmartNews Adsをぜひご活用ください。
管理画面上の表示・選択方法
1「表示項目」の「アトリビューションモデル」を押下します。
2「クリックスルーおよびビュースルー」か「クリックスルーのみ」を選択します。
上記のアトリビューションモデルを選択後、レポート上のコンバージョンデータの表示が変わります。
注意事項
- 「クリックスルーおよびビュースルー」はデフォルトとして設定されます。
- 「クリックスルーおよびビュースルー」を選択した場合、コンバージョンのデータは全てクリックスルーおよびビュースルーのデータが含まれます。
- もしビュースルーのデータを参照したくない場合は「クリックスルーのみ」モデルを選択してください。
- クリックスルーコンバージョンとビュースルーコンバージョンも計測されます。
- 「クリックスルーおよびビュースルー」か「クリックスルー」どちらのモデルを選んでも、Machine Learningモデル(機械学習)への影響はありません。2024年6月現在、SmartNewsのMachine Learningモデルは「クリックスルー」データのみを活用しています。
対象範囲
- 広告マネージャー v2の新規キャンペーン
- 広告マネージャー v1から移行完了したキャンペーン
スケジュール
2024年5月中旬 (データ適用範囲:5/9以降の配信結果)
FAQ
Q: 設定変更は過去に遡って反映されますか?
A: はい、変更するたびに過去のデータを含めて反映されます。(2024年5月9日以降のデータ)
Q: 「クリックスルーおよびビュースルー」にすると、どれくらいコンバージョンが増えますか?
A: キャンペーンの性質によりばらつきがあります。検証では、3%〜20%ほどのコンバージョン増加が観測されています。1日3コンバージョンの案件では、3~4コンバージョンになるイメージです。
リターゲティング(リタゲ)など、サイトに訪れた経験があるユーザーが多い場合、より多いコンバージョンの増加が期待されます。
Q: アトリビューションモデルは機械学習にも使われますか?
A: 今後、機械学習に活用する計画があります。コンバージョンが増えることで、機械学習の精度が上がり、広告の効果がさらに改善される予定です。
Q: 機械学習のコンバージョンデータはクリックスルーですか、クリックスルー+ビュースルーですか?
Q:APIから取得できるデータはクリックスルーですか、クリックスルー+ビュースルーですか?
A: 2024年5月現在、SmartNews Adsの機械学習もAPIから取得できるデータもクリックスルーのコンバージョンデータのみ使用しています。今回のリリースでは、単純にレポートの選択肢が増えたのみです。
Q: ビュースルーコンバージョンのみを利用して分析することは可能ですか?
A: ビュースルーのデータは単独でレポートできません。もし個別のビュースルーコンバージョンを計測したい場合、キャンペーン マネージャー 360(CM360/DCM)計測などの第三者計測ツールの活用をご検討ください。
Q: コンバージョン最大化→目標CPAに変更しようとしていますが、目標CPAの値はいくつが適切でしょうか?
A: 「クリックスルーおよびビュースルー」の場合、レポート画面に表示される実績CPAの120%に設定して開始することを推奨します。2024年5月現在、目標CPAで使われるアトリビューションモデルは「クリックスルーのみ」です。目標CPAと実績値のCPAを厳格に比較する場合は、クリックスルーに変更の上比較してください。