目次

    SmartNewsでのダイナミック広告の始め方

    ダイナミック広告は、潜在顧客に多数の商品を効果的に紹介できます。既存ユーザーへのリターゲティングや新規オーディエンスの開拓に最適で、商品カタログから自動生成されるため個別のクリエイティブは不要です。広告はカルーセル形式か単一商品表示のいずれかで表示されます。

    ダイナミック広告のキャンペーン管理は広告管理画面に統合されており、通常のStandard Ads同様、ターゲティングを掛け合わせたリターゲティングキャンペーンを簡単に作成できます。

    重要な注意点

    他社のウェブベースのダイナミック広告とは異なり、SmartNews Adsはアプリ内で広告を表示します。そのため、ウェブサイトにPixelタグを設置するだけではリターゲティングに必要なユーザーデータを十分に収集できません。

    以下のいずれか、もしくは両方の対応を強くお勧めします:

    • SmartNewsのStandard Adsと組み合わせて使用し、見込み顧客をSmartNewsアプリからサイトへ誘導する。
    • アプリをお持ちの広告主様は、MMPを通じたデータ連携などでリターゲティングユーザーを収集する。

    ダイナミック広告アカウントの申請

    ダイナミック広告は通常の広告とは別に管理されるため、専用のアカウントが必要です。

    アカウント申請から商品フィードの最終確認まで、ダイナミック広告キャンペーンは最長3週間で開始できます。

    ダイナミック広告アカウントを申請する>

    広告カタログの準備とアップロード

    カタログサンプルファイルには、必要な各列の説明とデータ例が含まれています。

    カタログサンプルシートを見る >

    必須項目形式説明
    id文字列
    全角50文字以内、半角100文字以内
    カタログ内の各商品の一意の識別子です。同じカタログファイル内に重複する商品IDが存在する場合、最初の商品のみがアップロードされます。以降の重複商品はすべて除外されます。
    title文字列
    全角75文字以内、半角150文字以内
    広告に表示される商品タイトルです。各広告では35文字まで表示され、それを超えると省略されます。漢字、カタカナ(半角カタカナを含む)、絵文字などの全角文字は、それぞれ2文字としてカウントされます。
    image_link文字列商品画像のURLです。画像は広告クリエイティブのガイドラインに準拠している必要があります。画像形式はJPG、GIF、またはPNGで、最小サイズは500×500ピクセル以上が必要です(Standard Adsより大きい)。
    link文字列広告主のウェブサイト上の商品詳細ページのURLです。
    availability文字列この状態ラベルは、商品がSmartNewsに表示されるかどうかを決定します。
    in_stock:広告に表示されます。
    out_of_stock:広告に表示されません。
    preorder:広告に表示されます。
    price文字列商品の価格を表す文字列で、3文字の通貨コードが続きます。小数点はピリオド(.)を使用します。カンマはサポートされていません。
    例:999 JPY 、10.00 USD
    currency文字列3文字のISO 4217通貨コード(JPY、USD、CNYなど)。大文字と小文字の両方がサポートされています。
    product_type文字列ストアページと同じ商品分類を使用してください。
    例: 単一カテゴリ: パソコン > 周辺機 > ゲーミングマウス
    複数カテゴリ: パソコン > 周辺 > ゲーミングマウス, プレゼント > 父の日 > ゲーミングマウス

    複数のカテゴリを区切るにはカンマ(,)を使用します。 カテゴリ階層を表示するには、より大きい記号(>)を使用します。
    brand文字列100文字まで商品のブランド名、GTIN、またはMPNを入力してください。

    ダイナミック広告用のPixelとイベントの設定

    ベースコードは、ユーザーがアクセスする可能性のあるすべてのページに設置してください。また、商品ストアページなど、ユーザーが購入やその他のコンバージョンを行うページにはイベントコードを設置してください。これらのコードは、PCとモバイルの両方のページに必ず設置する必要があります。

    広告管理画面でのピクセル設定方法 >

    ダイナミック広告Pixelベースコードのパラメータ

    ダイナミック広告のPixelベースコードには、通常の広告に加えて、いくつかの重要なパラメータが含まれています。

    すべてのイベントタイプとパラメータ >

    共通ダイナミック広告Pixelパラメータ

    これらのパラメータは、すべてのダイナミック広告イベントタイプのPixelベースコードで共通して使用されます。

    パラメータ説明コード
    content_ids
    イベントタグがインストールされている商品ページで、ユーザーが現在閲覧している商品のIDを返します。単一の商品IDの場合でも配列形式で指定する必要があります。 必ず配列形式で指定します(例:['111', '222', '333'])。 単一の商品IDの場合でも、content_ids: ['123456']のように配列形式で指定してください。
    SmartnewsAds.p("pixel_id", "ViewContent", { content_ids: ['12345', '456789'], content_type: "product" });
    content_typeproduct に設定してください。SmartnewsAds.p("pixel_id", "ViewContent", { content_ids: ['12345', '456789'], content_type: "product" });

    Purchaseイベントパラメータ

    content_idscontent_typeパラメータに加えて、Purchaseイベントにはいくつかの必須パラメータがあります。

    パラメータ説明コード
    currencyデフォルトはJPYです。
    有効な値:JPY, USD, EUR
    SmartnewsAds.p("pixel_id", "Purchase", { "currency": "JPY", "value": 5000, "content_ids": ['12345', '456789'], "content_type": "product" });
    valueカタログからの商品の購入価格を返します。SmartnewsAds.p("pixel_id", "Purchase", { "currency": "JPY", "value": 5000, "content_ids": ['12345', '456789'], "content_type": "product" });

    実装に必要なタグ要素

    ダイナミック広告の追跡タグには以下の要素が必要です:

    • ベースタグ すべてのSmartNewsイベントを追跡するために必要な基本的なJavaScriptコード
      • ベースタグの取得
    1イベントセクションより、[新しいPixelを作成]を押下します。
    2新しいPixelに名前をつけ、[Pixelを作成]を押下します。
    3[コードをコピー]もしくは[コードをダウンロード]を押下し、イベントを追跡するすべてのストアページに貼り付けてください。
    • イベントタグ

    ダイナミック広告のPV(ページビュー数)のためのイベントタグです。コンテンツのカテゴリー、通貨、価値などのプロパティを含みます。

    商品詳細ページなどの重要なページに実装する必要があります。

    ViewContentイベントはPageViewとは異なります。PageViewはPixelタグのベースタグに含まれ、Pixelが設置されているページが訪問された際に自動的にトリガーされますが、ViewContentは商品ページなどの主要なコンテンツの閲覧を特定的に追跡するためのものです。

    最適な広告配信を実現するために、「購入」や「カートに入れる」など顧客の取った行動を指定するイベントタグです。

    「ViewContent」「AddToCart」「Purchase」「Lead」の4つのイベントは、広告配信の最適化(リターゲティングや商品推薦など)に直接活用されます。これらのイベントには必ずパラメータを設定してください。

    その他のイベントも計測は可能ですが、広告配信の最適化には使用されません。

    Pixelとイベントタグの例

    以下の実装例では、Purchaseを最適化イベントとして使用し、3つの商品が合計60万円で購入された場合を示しています。

    また、ユーザーのブラウザでJavaScriptトラッキングが無効になっている場合に備えて、2つの画像ピクセルフォールバック(オプション1と2)も含まれています。

    <!-- Pixelベースタグ -->
    <script type="text/javascript">
    !function () {
    if (window.SmartnewsAds = window.SmartnewsAds || {}, !window.SmartnewsAds.p) {
    var e = window.SmartnewsAds.p = function () {
    e.callMethod ? e.callMethod.apply(e, arguments) : e.queue.push(arguments)
    };
    window.SmartnewsAds._p || (window.SmartnewsAds._p = e), e.push = e, e.version = "1.0.0", e.queue = [];
    var n = document.createElement("script");
    n.async = !0, n.src = "<https://cdn.smartnews-ads.com/i/pixel.js>";
    var s = document.getElementsByTagName("script")[0];
    s.parentNode.insertBefore(n, s)
    }
    }();
    
    // イベントタグ - 「Purchase」(購入)最適化
    SmartnewsAds.p("ab124kadkkall3a134555", "Purchase", { //Pixel ID とイベント名
    "currency": "JPY", // 通貨単位
    "value": 600000, // 取引金額
    "content_ids": ['400', '401', '402'], // 商品ID
    "content_type": "product" // コンテンツタイプ
    });
    </script>
    
    <!-- オプション1: 基本的なnoscriptフォールバック -->
    <!-- JavaScriptが無効な場合の簡易トラッキング(追加パラメータなし) -->
    <noscript>
    <img height="1" width="1" style="display:none;" alt="" src="<https://i.smartnews-ads.com/p?id=>[pixel ID]&e=[event name]" />
    </noscript>
    
    <!-- オプション2: パラメータ付きの高度なnoscriptフォールバック -->
    <!-- すべてのイベントパラメータをURLパラメータとして含める -->
    <!-- 形式: 各パラメータは &d%5Bキー%5D=値 として追加 -->
    <!-- 上記Purchase(購入)イベントの例: -->
    <!-- <https://i.smartnews-ads.com/p?id=ab124kadkkall3a134555&e=Purchase&d%5Bcurrency%5D=JPY&d%5Bvalue%5D=600000>... -->
    <noscript>
    <img height="1" width="1" style="display:none;" alt="" src="<https://i.smartnews-ads.com/p?id=>[pixel ID]&e=[event name]&d%5B[parameter_key]%5D=[parameter_value]" />
    </noscript>

    広告配信を始める前に…

    ピクセルタグを実装する際は、以下の項目を確認してください:

    • アカウント内のすべてのタグで同一のpixel_IDを使用していること。
    • ベースタグが追跡対象のすべてのページの先頭に設置されていること。また、タグがPCとスマートフォンの両方のページに設置されていること。
    • イベントタグを使用するページでは、ベースタグが必ずイベントタグより先に実行されるよう設置されていること。
    • 商品詳細ページにViewContentイベントタグが設置されていること。
    • content_idsvalueの値がフィードの値と完全に一致し、正しい配列形式で設定されていること。

    広告管理画面でのダイナミック広告キャンペーンの作成

    SmartNews側でダイナミック広告アカウントを発行後、広告管理画面(SmartNews Adsのコンテンツ管理・分析ツール)へのログイン認証情報が提供されます。

    ワンタイムパスワードでログイン後、すぐにキャンペーンを作成できます。

    キャンペーンの作成

    1[キャンペーン]タブから、[キャンペーン作成]を選択します。これによりキャンペーン目標選択画面が表示されます。
    2ダイナミック広告は「サイト誘導」、「コンバージョン」キャンペーン目標で利用できます。希望するキャンペーン目標を選択し、[続行]を押下します。

    キャンペーン設定画面では、予算と入札戦略の管理方法をカスタマイズできます。

    キャンペーン予算の設定の詳細を見る >

    カタログリンクの確認

    [カタログ]セクションは通常の広告には表示されませんが、ダイナミック広告では表示されます。このセクションで商品カタログファイルのリンク状態を確認できます。

    SmartNews側でカタログを未実装な場合、以下のような画面が表示されます。

    広告配信の準備が整い正しく設定されたカタログには、以下のように「カタログの準備完了」と表示されるはずです。

    広告グループの設定

    キャンペーンと予算設定が完了したら、広告グループを作成できます。広告グループは複数のクリエティブを管理でき、各クリエイティブ共通のターゲティングを設定できます。

    他の広告グループと同様に、基本設定の上にカスタムオーディエンスターゲティングを追加すると、全体的なリーチが狭まります。

    広告グループの設定の詳細を見る >

    表示モデルの選択

    広告管理画面では、ダイナミック広告の配信方法を設定するための複数のオプションが用意されています。

    • リターゲティング
      リターゲティングは、カタログ内の商品と関わりを持った潜在顧客に広告を配信します。ターゲティングモデルは、期間(過去1、3、7、14、30、60、90日間)を選択できます。
    • プロスペクティング
      (近日公開)この設定では、過去に商品との関わりがないSmartNewsユーザーにも広告を配信できます。幅広いオーディエンスにリーチしたい場合に最適です。

    広告の作成

    • フォーマット
      カルーセルまたは画像フォーマットから選択できます。カルーセルでは、ユーザーが関連商品を横スクロールして閲覧できます。画像フォーマットでは、1つの商品のみを表示します。
    • 見出し
      カルーセル広告の上部に表示されるテキストです。

    URLトラッキングパラメータ

    第三者のトラッキングツールを使用する場合、[詳細オプションを表示]から[URLパラメータを設定する]チェックボックスを選択すると、広告のリンク先URLにカスタムトラッキングパラメータを追加できます。

    Standard Adsと同様に、マクロを使用して詳細情報をトラッキングツールに引き渡すことも可能です。

    SmartNewsの動的パラメター(マクロ)の詳細を見る >

    レポートと分析

    広告管理画面では、通常の広告キャンペーンと同じように、キャンペーン分析の表示やCSVレポートのダウンロードが可能です。

    レポートの表示とダウンロードの詳細を見る >

    FAQ

    Q:商品数が少ない場合でもダイナミック広告を使用できますか?

    A:カタログファイルには、各カテゴリで最低5つの商品が必要です。カタログ全体では最大100,000個の商品を登録できます。

    Q:1つのカルーセル広告で表示できる商品数は?

    A:カルーセル広告では2〜10個の商品を表示できます。

    Q:SmartNewsはカルーセルに表示する商品をどのように決定しますか?

    A:SmartNewsは複数の要素に基づいて商品を選定します。ユーザーの商品閲覧履歴、年齢や地域などの属性情報、商品の価格や関連カテゴリなどを考慮して表示商品を決定します。

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